しいはさん は 頭マグラピ

桜降る代に決闘を、異世界ギルドマスターズなどボードゲームをたしなむ人

絆-kizunakokoro-心(ユリナA2/チカゲA1)

この記事はへくとぱさん(@3422project)主催のふるよにアドベントカレンダー企画です。
adventar.org

 

絆色 心と心 約束の場所 きっと導くわ
約束の場所……?約束………ハッ、アドカレの約束!!!
ありがとう8月っぽい名前のエロゲメーカーさん
千葉合宿徹夜ボケで忘れかけてました……
 

アドカレに書きたいデッキが特に思いつかなかったので前シーズンでよく使っていた心絆(ユリナA2/チカゲA1)について紹介します。心絆橇の三拾一捨で大会に出場し、ライラタロット5枚分ぐらいの実績を生んでくれました。デッキタイプとしてはテンポデッキに属すると思われます。
 

 

1.心絆の主張

 最初に心絆の強みを紹介します。

1-1.間合4-5の『阿吽』は最強

 心絆は、前回の心魂の記事にて紹介した『阿吽』を最も有効に使う方法、

「展開したターンに攻撃して相手オーラを薄くし、間合4-5でターンを返す。」が満たせる組み合わせになります。簡単に説明すると相手のターンにも2/1が飛んで『阿吽』1枚が2/1攻撃3回の 十 二 相 十 二 方 振 り になるという手法です。

 ↑コイツの1.5倍

 

 チカゲの一般的な攻撃方法は遁術→飛苦無→毒針→流転の霞毒というコンボで、オーラを薄くしつつ間合4でターンを返します。このコンボ単体ではライフへダメージが通りにくく、貴重な対応札を使ってしまう問題があります。

 

 このコンボを心絆では、阿吽展開→問答で後退、阿吽の3-5 2/1はライフ受けで残りオーラ4→流転の霞毒で残りオーラ3→飛苦無で残りオーラ1と改良できます。これにより、手札が1枚残るので一閃の圧をかけて飛苦無をライフに通しやすくしつつ、ライフに通れば手札を残して対応遁術のふりが出来ます。

 

1-2.『月影落』の代わりになる切り札を持つ

 心は『阿吽』『問答』という強い通常札を持つ代償として、大型切札『月影落』を持ちません。このため対戦相手はどんなにフレアを与えても裏目が無いからと好き放題攻撃出来てしまう問題がありました。つまり、隣のメガミから大型切札が用意できると相性が良いです。

 

 絆は切り札に『残滓の絆毒』を持ちます。偶然か、はたまた意図したデザインなのか、そのダメージは相手の手札2枚の時に4/4で失われた月影落と同じです。消費フレアが4のため月影落より安く、『残滓の絆毒』+『神座渡(2フレア)』+『残滓の絆毒』=10フレアでゲーム中に2回打つ事も可能です。

 

1-3.対算盤の『反旗の纏毒』と消費フレアの少なさ

 現環境において強いとされるアキナ(算盤)は相手のライフやフレアを奪う事でフレアを与えず、溜まったフレアで『開放冥式切取法』によるリーサルを狙います。

 これに対して心絆は『反旗の纏毒』により『開放冥式切取法』と『恫喝』の-/1攻撃を全て打ち消す事で相手のリーサルを拒否し、『流転の霞毒』を絡めたコンボでライフを取ってフレアを奪われる前に消費します。『流転の霞毒』の再起を拒否するならば対応『浦波嵐』で『阿吽』による追加打点を狙い、Xフレア『神座渡』で切札を未使用に戻します。

 

2.心絆の基本構築

2-1.残滓の絆毒デッキ

 『残滓の絆毒』が有効な相手に使えます。つまりフレアがちゃんとあって(算盤のようなフレア吸収でない)、相手の手札が2枚あり(対応『四季は巡り来る』で突然手札を捨てたりしない)、間合1で当たる(対応『ポルチャルトー』などで回避されない)相手かどうかで判断します。

 裏目に『反旗の纏毒』があるので-/X、X/-の対応『浦波嵐』『久遠の花』などは問題ありません。

 

2-2.テンポ神座デッキ 【初心者におすすめ!】

 『浮舟宿』と『神座渡』でオーラを回復し、手札全てを表にしてマウントを取ります。合計の消費フレアが安いのも魅力で、対算盤など-/X、X/-に頼るデッキには『浮舟宿』の代わりに『反旗の纏毒』を入れましょう。

 

2-3.ダブル滅灯毒デッキ

 こちらは銃のような手札溜める必要がある相手に刺さるデッキです。『神座渡』により『滅びの魂毒』を再起させてドローを妨害しつつ、『滅灯毒』を使用されたらすぐに『問答』で再構成させてデッキトップへ『滅灯毒』を戻して虐めます。このため、『問答』は雑に使用せずに時が来るまで手札に隠し持っておきましょう。

 

3.心絆の立ち回り

 一番フレアが重い『月影落』みたいな切札でも4フレアしか使わないので、一般的なふるよにでよくある「手札を伏せて纏い宿しターン終了」はしないです。弱いため…

3-1.『阿吽』の振り方

 『阿吽』の基本的な話です。知ってるよって方は飛ばしても問題ないです。

・基本動作か攻撃でターン中に初めてオーラが変化した時なので一番始めに置いてから攻撃をしましょう、当たり前ですね。

・『阿吽』は攻撃の処理中であっても基本動作か攻撃のダメージでオーラが変化したら割り込んで処理を行います。言い換えると、オーラで受けた攻撃の攻撃後効果が発生する前に『阿吽』の効果を解決する事を意味します。つまり間合2で『遁術』しても攻撃後を処理する前に『阿吽』が誘発するので『阿吽』の3-5 2/1攻撃は当たりません。悲しいね……阿吽の効果は攻撃の解決後に入れ子処理を行うので先に攻撃後を解決します。対応『遁術』で『阿吽』による3-5 2/1を当てられるので手札を残すと間合2であってもうかつな攻撃が振られなくなります。

・『阿吽』展開中で手札に2/1の攻撃と2/2の攻撃があります、どっちから先に使いますか?ライフを取りに行くならば2/1攻撃を先に振りましょう。相手の目線に立ってみると、「この2/1攻撃をオーラで受けるとおまけで2/1攻撃を受けてしまう、オーラ2個損してしまうからライフで受けよう」と考えるはずです。2/2攻撃で追撃して悲しみのオーラ受けをさせましょう。この話は2/1攻撃に限った話では無く、1/1攻撃でも同じです。少ないオーラダメージに苦渋のライフ受けをさせると気持ちがいいです。

 

3-2.ゲームプラン

3-2-1.山札1巡目の動き

 1ターン目、2ターン目は不要なカードを伏せて前進し、手札に『阿吽』『飛苦無』『問答』を用意します。3ターン目に『阿吽』をオーラから乗っけて一気に前進、『問答』の攻撃後効果で宿しを選択すると『阿吽』が誘発するので3-5 2/1攻撃を行います。そして、『問答』の宿しにより1フレアがあるので『流転の霞毒』、『飛苦無』の順番で攻撃します。手札が1枚残ってるので『毒針』や『仕掛け番傘』を合わせて使えると良いでしょう。次の相手のターン、相手のオーラが減っているので相手の基本動作に対して誘発した『阿吽』の3-5 2/1攻撃がライフに当たります。

 

3-2-2.『残滓の絆毒』リーサル

 『残滓の絆毒』を当てるために間合1に行った後、『飛苦無』の間合まで行きたいので『奮迅』と『遁術』が欲しいです。集中力は『奮迅』で得た1つで足りるのでフレアが足らない分は宿しで調達できます。『一閃』と『飛苦無』が引けるとライフを6点取る事が出来ます。

①『奮迅』で間合1に移動し、集中力を得ます

②『残滓の絆毒』の4/4攻撃で相手の残りオーラ1

③『遁術』で間合3に移動して、相手の残りオーラ0

④『一閃』の2/2攻撃はオーラが無いのでライフ受け、ライフ2点

⑤後退して間合4に移動し『飛苦無』の2/2攻撃、ライフ受けでライフ2点

⑥『流転の霞毒』の1/2攻撃はライフ受け、ライフ2点

 

3-2-3.『神座渡』リーサル

 手札4枚の時に『神座渡』をして手札上限を増やし、6枚手札を用意してからスタートです。このリーサルは見かけ5~6点と低く見えますが、デッキそのものの消費フレアが少ないので『神座渡』のダメージは4/2~5/2ぐらいになります。つまり、オーラで受ければ次のターンのオーラが減った状態からターンが始まるので追加でライフにダメージが入り、ライフで受ければ追加でライフ2点取れるので相手ライフ6~7点ぐらいは取れると見積もって良いです。

①間合2からターン開始、『阿吽』を展開

②『問答』の攻撃後効果で後退を選択し間合4で相手の残りオーラ4

③『阿吽』が誘発して3-5 2/1攻撃を選択し、ライフ1点

④『飛苦無』の2/2攻撃をオーラ受け選択して、相手の残りオーラ2

⑤『流転の霞毒』の1/2攻撃をオーラ受け選択して、相手の残りオーラ1

⑥『仕掛け番傘』の2/1攻撃はライフ受け選択、ライフ1点

⑦『毒針』の1/1攻撃をオーラ受け選択して、相手の残りオーラ0

⑧前進して間合3、『一閃』の2/2攻撃はオーラが足らないのでライフ受け、ライフ2点

⑨相手のライフが残っているならば後退して間合4でターンを終了します。

☆次の相手のターン

『問答』を受けたので山札が無いため、再構成によりライフ1点

相手のオーラが0になっているので相手が前進か纏いをすると(後退と宿しは出来ない)誘発した『阿吽』の2/1攻撃は相手のオーラが1なのでライフ1点

 

 

ふるよに初心者トピック 3/1攻撃よりも2/1攻撃

 デッキレシピに『斬』がない……なんで『仕掛け番傘』?2/1よりも3/1の方が大きいでしょ?という至極当然な意見があるかと思います。

 ふるよには正しいダメージの受け方という考え方が存在します。これはできる限り受けるダメージが最小になるように受けるという考え方です。これに則ると2/1の攻撃をオーラで受けると2/2の攻撃が2枚存在する場合、ライフ2点とオーラ4点のダメージを受ける事になります。2/1の攻撃をライフで受けた場合はライフ1点とオーラ4点のダメージとなり、最も正しい2/1の攻撃の受け方はライフということになります。つまり、2/1も3/1もライフで受けたらどちらもライフ1点なので同じ価値のカードになります。

 

 ここで2/1攻撃の代表『柄打ち』と3/1攻撃の代表『斬』を比較します。ふるよには基本的にお互い前進しあうので最終的には間合2で戦います。なので、間合2からスタートして攻撃することを考えてみましょう。『柄打ち』は間合2でも使うことが出来ますが、『斬』は間合3-4のため集中力を1つ使って離脱する必要があります。先ほど説明しましたように、2/1攻撃も3/1攻撃もライフで受けるならば集中力1つ分安い方を使いたいです。

 この話は心絆のデッキに限った話では無く、2/1攻撃はオーラダメージが低いかわりに間合が優遇されることが多いので、眼前構築に迷ったときは適正間合に注目するといいでしょう。

……………………なんだこの間合はたまげたなぁ

 

後書き

 以上が心絆の記事になります。ここまで読んでくださった皆様に感謝を申し上げます。心絆は自分の主張を押しつけるデッキなので頭マグラピでも扱いやすいです。
 最近ふるよに初心者向けのゆるよに企画が人気のようなので自分が初心者の頃ホンマか?って思った話題について取り上げてみました。

 

 追記、この記事の公開日(2022/12/15)矢向完全戦三拾一捨にて心絆魂で優勝しました。

 

 この記事の画像は「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」から拝借しております。
URL: https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html