しいはさん は 頭マグラピ

桜降る代に決闘を、異世界ギルドマスターズなどボードゲームをたしなむ人

LifeLink/絆魂 (チカゲA1/ヤツハAA)

 こんにちは、しいはです。

 前回、前々回で心魂(ユリナA2/ヤツハAA)、心絆(ユリナA2/ヤツハAA)を紹介してきました。今回は三拾一捨大会のメガミとして成立させるべく、最後のパーツ絆魂(チカゲA1/ヤツハAA)を紹介します。

 絆魂はこのクリーチャーがダメージを与える場合、さらにそのコントローラーは同じ点数のライフを得るのでライフゲインデッキになります。すいません、大嘘つきました。

 絆魂はオリジンのデッキ毒鏡を殴り合いに特化させた脳筋ビートダウンデッキです。『見知らぬ世界』によるデッキ圧縮と『仕掛け番傘』により毒鏡の一番強い部分を濃縮した通常札打点を実現しつつ、『幻影歩法』+『残滓の絆毒』で切札打点も十分。相手の強力な切札には『彼女に取っての自我と決意』で打ち消せるので防御も欠かしません。実質『月影落』『久遠の花』を4+4フレアで実現出来る殴り合いに強いデッキです。

↑こいつは12フレア

↑激安の殿堂、先払い可能

 

1.絆魂の強み

1-1.お互いの弱点を補い合う

 絆魂はお互いの弱点を補うことができ、2柱としての相互作用が大きい組み合わせになります。

 絆の弱点は大型切札(『月影落』など)への耐性を持っていないことです。『遁術』で躱せない場合、もう一方のメガミで対策する必要があります。魂の持つ『彼女にとっての自我と決意』は大型切札への対策として有効であり、ついでに対応不可切札まで対策することが可能です。

 魂の弱点は大型切札を持っていない事で、ライフアドバンテージを取られた場合『深淵の大口』で高い打点をライフに通さないと巻き返すことが出来ません。絆の持つ『残滓の絆毒』は相手の手札2枚の時に4/4で、大型切札として十分に役目を果たします。

『流転の霞毒』も『深淵の大口』の鏡映数を調整するのに有効であり、対戦相手のダメージの受け方が正しくない場合、対応不可によりすみやかに勝利することが出来ます。

1-2.相手依存の『奮迅』を使わない

 絆というメガミは『残滓の絆毒』を当てるために間合1へ移動する必要があります。絆の持つカードプールで間合1に移動できる方法は『奮迅』による間合↔ダストしか存在しません。貰える集中力と合わせれば両方向へ2間合移動できるのでゲーム序盤から終盤まで活躍するかのように見えますが、相手は「手札1枚以下にし続ければ『残滓の絆毒』のケアが出来て、『奮迅』で集中力が貰えないから4間合まで行くのも困難、ついでに『仕掛け番傘』も間合4しか使えない……つまりずっと手札減らしておけばいいのでは?」と考えるので、本当に弱いです。

 魂には『幻影歩法』という間合1つ両方向移動+いつでも集中力を得る『奮迅』の完全上位互換を持っています。『奮迅』は『首切り』と共に冷蔵庫の扉に貼り付けておきましょう。

↑こいつは『クビ切られ』

 

1-3.旅路リーサル打点の高さ

←最強パッケージ

 絆魂のオリジンでの組み合わせ毒鏡では『星の爪』『昏い顎』『飛苦無』『流転の霞毒』によるワンショット打点の高さが魅力です。しかし、持っている攻撃札の枚数が少なく、カードの引きに左右されやすい問題を持っています。

←神のカード、全デッキに入れたい

 絆魂ではこの問題が解決されており、『見知らぬ世界』によりデッキ枚数を6枚にへらし、『仕掛け番傘』を持っているのでデッキのほとんどを攻撃札にすることが出来ます。

 次のターンにリーサルを仕掛けたいと考えたときには、『色づく世界』により旅路に向かうことで追加のドローと集中力を得ることができて、6枚中5枚引けるので安定したリーサルを取る事が出来ます。

1-4.アキナ・シスイ環境でのメタ

 シーズン8はアキナとシスイが強力で、大会ではほとんどの人が使用しています。

 

 シスイは手札に『金屑纏い』『反乱撃』『刻み刃』『黒き鎧』を揃えると、オーラへの裂傷を『ハドマギリ』でダメージに変換して一気にライフを削り、『黒き鎧』に大量の桜花結晶を乗せて負けない状況を作り上げる戦術が強力です。

 シスイに対しては、毒による手札圧迫で必要な4枚が揃わないようにして『遁術』で『刻み刃』を回避し、対応不可通常札によって『黒き鎧』を有効に使わせない事で対策が出来ます。『ウバラザキ』にも対策が可能で、再起条件「オーラとフレアの合計が6以下」であることを利用して、『星の爪』でフレアを増やすことで再起しにくくできます。

 

 アキナはフレアやライフを回収することで消費フレアの多い切札を使えないようにして、ライフ回収と『恫喝』でライフを削り、溜めたフレアから『開放冥式切取法』によりリーサルを狙う戦術が強力です。

 アキナに対しては、『流転の霞毒』『彼女にとっての自我と決意』で溜まったフレアはすぐに消費することができるのでフレアを回収されることに対して耐性があります。アキナのライフを削る手段となる『恫喝』と『開放冥式切取法』は『反旗の纏毒』により打ち消すことが可能です。

 

2.絆魂の眼前構築

2-1.絆魂の基本構築

 以上が確定枠です。残りの枠に『仕掛け番傘』『毒針』『遁術』から選んで入れると良いです。切り札は『流転の霞毒』が確定枠で『彼女にとっての自我と決意』『残滓の絆毒』『反旗の纏毒』の3枚から選択します。

2-2.構築の選択枠

・『仕掛け番傘』

 間合2で使用してライフ1点を取り、手札や集中力を残してターンを終了するのが目的のカードです。後ろに控えた攻撃が強いので2/1はライフに当たります。相手が対応札を手札に持ってくれるなら適正間合が2-6になりやすいので積極的に採用します。

 

・『毒針』

 『仕掛け番傘』『残滓の絆毒』の手札枚数条件を補助するのが目的のカードです。間合4で振る場合、『仕掛け番傘』『毒針』どちらでもライフ1点分の仕事をするのでダメージでみるとほぼ等価です。手札に毒があると困るような相手には積極的に採用します。

 

・『遁術』

 絆魂の主戦場である間合4に移動しつつ相手のオーラを削るのが目的のカードです。相手の攻撃を回避するために使うことが出来て、リーサルタイミングでも使えるので手札に残しておきたいカードになります。『遁術』で回避できる攻撃を相手が持っているなら積極的に採用したいです。

 

・『彼女に取っての自我と決意』

 強力な対応札を持っている相手に対して、『深淵の大口』の対応不可で勝利するためのカードです。おまけでなんでも攻撃を1回打ち消す権利ももらえます。『残滓の絆毒』が有効でない、もしくは消費フレアが大きい攻撃切札を持つ相手なら積極的に採用します。

 

・『残滓の絆毒』

 対応不可通常札であり、『反旗の纏毒』を合わせるとX/-や-/Xの対応切札を無視してダメージを通せるカードです。相手の手札枚数でダメージが変わるので『毒針』と一緒に採用したいです。『ポルチャルトー』のような間合を変化させる切札対応、『四季はまた巡り来る』のような切札対応で手札を減らす相手には採用したくないです。

 

・『反旗の纏毒』

 X/-や-/Xの対応切札を無効にし、-/X攻撃を主力とするメガミの勝ち筋を無くすためのカードです。カードリストに入っているだけで相手は困るので本当に採用する必要があるのか対戦相手を見て決めます。X/-や-/Xの対応切札を無効にして勝ちに行くために使うならば積極的に採用します。

 

3.絆魂の立ち回り

3-1.山札1巡目の攻撃

 マリガンでは山札の底に『昏い顎』『飛苦無』『星の爪』を置くことを意識しつつ、『見知らぬ世界』を 引けるようにお祈りして7分の1で?! 引きます

 1ターン目は『見知らぬ世界』を使用してターン終了、2ターン目は宿しと前進をします。3ターン目に手札4枚を揃えて『昏い顎』『飛苦無』『星の爪』『流転の霞毒』の順で攻撃します。1枚余る手札は間合を調整できる『幻影歩法』を添えると攻撃しやすいです。

 

3-2.リーサルの攻撃

 リーサル時の打点と動き方の理想手を解説します。リーサル前のターンに『色づく世界』を使用し、1ドローから旅路を始めることで手札1枚と集中力+1が得られるので柔軟な動きが出来ます。臨機応変に対応してください。

 

3-2-1.『残滓の絆毒』によるリーサル

 『遁術』と『幻影歩法』を使うことで間合を合わせて全て攻撃します。

 

・『遁術』で間合4に行ってから2前進と『幻影歩法』で間合1まで行き、『残滓の絆毒』を振るパターン

 ①間合2『遁術』を使用して間合4へ、相手の残りオーラ4

 ②『飛苦無』2/2オーラ受け、残りオーラ2

 ③『星の爪』3/2ライフ受け、ライフ2点

 ④『流転の霞毒』1/2オーラ受け、残りオーラ1

 ⑤ ③,④のどこかで1鏡映揃えて『昏い顎』3/2ライフ受け、計4点

 ⑥自分のオーラが2つ空くので2前進して『幻影歩法』で間合1へ

 ⑦『残滓の絆毒』4/2なら計6点、4/4なら計8点

 

・『幻影歩法』で間合1に行き、『遁術』と後退で間合4に戻るパターン

 ①間合2『幻影歩法』を使用して間合1へ

 ②『残滓の絆毒』4/4オーラ受け、残りオーラ1

 ③『遁術』間合3へ移動、残りオーラ0

 ④後退して『飛苦無』2/2ライフ受け、ライフ2点

 ⑤『星の爪』3/2ライフ受け、計4点

 ⑥『流転の霞毒』1/2ライフ受け、計6点

 ⑦ ④⑤⑥のどこかで1鏡映揃えて3/2ライフ受け、計8点

3-2-2.『深淵の大口』によるリーサル

 『遁術』で間合4に行き、『深淵の大口』を4/3で当てることを目標とします。5/4まで上昇すれば『遁術』の1/-と合わせてライフに通るので強力です。このルートに関しては例を挙げられない出たとこ勝負なので、鏡映を調整できる要素を列挙します。

 ・攻撃によるダメージ(相手次第)

 ・移動に集中力を使ってないので2回基本動作出来る

 ・『彼女にとっての自我と決意』は即時変換、任意のタイミングで-4フレア

 ・4フレアあると『残滓の絆毒』のふりができる、プライスレス

 ・『流転の霞毒』で-1フレア

 ・『星の爪』で-1オーラ

 これほど多くの要素で分岐する計算なので、正しいダメージの受け方を本番で出来る人間はいないです。全ての分岐から正解を見つけて動くより、相手の動いた結果からうっかりミスを探して「†3鏡映深淵の大口5/4†死になッ!」した方が楽だったりします。

 

あとがき

 以上が絆魂の記事になります。ここまで読んでくださった皆様に感謝を申し上げます。絆魂は相手の粗捜しをして虐めるデッキなので頭マグラピでも扱いやすいです。

 

 この記事の画像は「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」から拝借しております。
URL: https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html